今日は北インド、ムガール料理。
　
　イスラム教安息日金曜日、5代皇帝シャージャハーンが、家具、花、服、全部を白くと命令を出し、カレーも白くしたという話がありますが、その時のカレーなのか？
　いや、夏に涼しいカシミールに都を移している時の料理なのか？

　この料理、「チキン・ダムプクトゥ」と言いますが、最初に知った本には、カシミール料理とあったのです。
　実際初めて食べたのは、ハイデラバードのホテルで、こんな白っぽいカレーでした。
　
　日本に戻り、スワミシェフに「ダムプクトゥ、教えて」というと、画像の様なものが出てきました。
　いかにもムガールらしい味でしたが、これは彼の居たアショカホテルのレシピでした。

　ダムプクトゥとはスロークックの意味で、ダムビリヤニのように、材料を入れて、小麦のドウで蓋をして、弱火で煮込みます。
　しかし、ホテルなどでは、料理を作って置き、ハンディに移し、小麦のドウで蓋をして、オーブンで焼いて提供していたそうです。

　そういえばデリーの超有名レストラン「BHUKARA」と同じホテルに「DUM PUKHT」というビリヤニなどが有名なこれまた高額なレストランがありました。