今週の金曜日と土曜日のアトリエデリーのメニューは、「ケララのランチボックス」です。

　メインには、ケララ風ビーフシチュー、といっても、ホールスパイスやチリは使っていますので、カレーでしょうか。
　ケララは、ビーフをよく食べる州です。

　サイドには、ケララフィッシュフライを鰺で作ったもの、キャベツのトーレン、ナスのクミン炒めを添えました。
　今回は、トゥアルダル（Toor dal)のスープも作りました。

　昔から貿易が盛んで、バスコ・ダ・ガマがケララで初めてバナナを食べて、「こんな美味しい果物があったのか！」と喜んだという逸話もあります。

　アラビア海に面し、交易も盛んで中東、ヨーロッパの影響も大きく料理文化にも反映されたと思います。
　また、ヒンドゥー教でも、ナイール派と呼ばれる、肉やアルコールもタブーではない一派もあり、興味深いところです。

　インドに何の気兼ねもなく行くには、まだ少々時間がかかりそうですが、アラビア海に沈む夕日の美しさでも想像しながら召し上がってください。