- 社長雑談
- 2025.05.30
内向き? 保守的?
何となくニュースなどを見ていると、日本だけでなく、世界中が内向きに見えてきます。
アメリカもトランプ政権の内向き政策というか自国優先、日本も所得が思うように上がらず二極化し、米問題、物価高、そしてまたデフレ思考。
食の世界でも、テレビを見ていると、連日、古古古米、500円でランチ、安い食べ放題、男子弁当などなど安価のものが多く、バブル時代の様な、高級フレンチ、ホテル食などの番組はあまり見かけません。
やはりメディアの力は強く、食の世界にいると、特に若い人たちに保守的傾向がみられます。
団塊の世代と言われる75歳前後の人達は、進取の精神で、リッチなというかジャンクなアメリカの食文化を追いかけ、そのあとの我々世代も、新しい食べ物素材を追っかけてきました。
特に、ひとと違ったものを追い求め、それがデートに誘う決め手になることもありました。
「今日、イタリアン行かない?」からタイ料理、インド料理、メキシコ料理、スペイン料理、中華でも四川料理、湖南料理など細かく細分化され、その情報を得るのに積極的でした。
食材も、牛鶏豚から羊になり、そしてそれらも細分化、ブランド化、松坂牛、神戸牛などに。
そして鴨やジビエまで貪欲に食べてきました。
しかしバブル崩壊、コロナと内向きになることが起こり、食文化はやや保守的になってきたような。
実は先日、「そろそろまた鴨のカレーでも作りたいな、ビリヤニかな」と言ったら、「えっ、鴨なんておいしいんですか? 鶏でいいんじゃないですか」というヤングスタッフの意見が。