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ほぼ毎日更新!デリー社長のカレー談義

社長雑談
2016.11.06

スパイスカフェ 独善的分析 第4の皿

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 コースも佳境に入り、ビリヤニの登場です。
 
 ここ数年、伊藤さんが精力的に研究されていたビリヤニ。
 LOVEINDIAの研究会でも、調理器具も含め、炊き立てを提供する技法などを紹介していましたし、ビリヤニのためだけにインドに行っていました。

 このビリヤニ、私は若い頃から、プラオとの違いがはっきりしませんでした。
 インドの学校で聞いても「カレーを別に作り、炊いたライスと合わせてから仕上げ炊きするのがビリヤニ」とか、「ビリヤニはメインディッシュでプラオはサイド」、「料理自体のことではなく、ムガール時代に”ビリヤニ”というペルシャの呼び方が入ってきた」などなど。

 インドの一般の人たちに聞くと、「結婚式に食べるもの」等、ハレの食べ物かなと思いますが、一般食堂でも屋台でもたべられる。
 この辺がインドのいいところ。

 しかしレストランにとっては「いかに炊き立てを提供するか」。
 昔行ったインドの5つ星ホテルのキッチンでも、スパイスライスを別に炊いておき、カレーをサンドイッチしてオーブンで仕上げるというような方法をとっていました。こうすれば、チキンでもマトンでもベジでも対応ができます。
 もちろん、会食など予約の時は一から作ると言っていました。

 ですから、コースに組み込むという発想になると思います。

 さて、今回は釜揚げシラスです。上の画像は混ぜた後ですが、テーブルに置かれたときはこのようにシラスに覆われています。

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 名前はビリヤニですが、バスマティライスを使った、油分も少なく、「シラスの炊き込みご飯」のような和の印象。
 身体を見れば判る?と思いますが、私ならもっと油を使ってしまいますし、和の食材を使っても、よりインドに寄せていく、スパイスやコリアンダーリーフ、シラスも素揚げにするかなあ。
 結局、多少脂っこくても、ライタがあるしと思ってしまうので、こんなシンプルなものは作れません。

 そんなことを考えつつ食べ進んでいきました。
 そう、ライタではなく、キノコのピクルスが付いていました。
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