人生には食べ物の記憶が数多くあります。これは反対、記憶から食べ物もあります。

　約４０年前に初めてロンドンに行った時、記憶に残っている食べ物（おいしかった）が３つあります。
　
　それは、サーモンのサンドイッチ、エビのホウレン草カレー、そして画像のカレースープです。

　当時、ポートベローの「蚤の市」に行くのが楽しみで（確か木、金、土だったと思いますが）、ロンドン在住の日本人仲間と必ず行きました。
　その時の昼食、夕食に利用した安食堂で出されるのが、カレースープでした。

　それは何も入っていない、どろっとした、カレーパウダーの香りがするスープでしたが、寒いロンドンでは、ホッとしました。

　その後、数回試しましたが、ある程度の作り方が分かりました。
　
　まず、タマネギ（1/2）を色が変わるまで炒め、ニンニク、ショウガ（各小さじ1/2）を少々にカレーパウダー（大さじ1弱）。
　香りが出たら水（２カップ程）と固型スープの素（クノールビーフブイヨン１個）を入れて沸かす。
　そこにジャガイモ１/２個分を皮を剥いて、すりおろし投入。

　あとは軽く煮込んで、ジャガイモに火が通り、とろみが付いたら塩を足すなりしてできあがり。
　それぞれの分量は、お好みでどうぞ。

　この画像は、タマネギと共に、ベーコンとキャベツの細切りを入れました。

　ロンドンの下町風というか、ダバ風というか、高級レストランでは絶対に味わえない、庶民の味です。

　ちなみに、よく食べた定食は、ベーコンエッグ、マッシュルームソテー、フライドポテト添えで、このスープとバタートーストが付きました。